もしもあなたが大楠教会を訪れたときのために、秘密を一つ、ご紹介しましょう。

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実は、この教会には三つの大きな十字架があります。
実際においでになり、おさがしになることをおすすめしたいのですが、ここでは特別にお教えしますね。

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まず一つめの十字架は、教会の屋根の上にあります。
天空を従えて、一番高い場所に凛として立つこの十字架は、遠いところから訪れたあなたへの大切な道しるべであるとともに、ここが神の家であることを教えてくれます。

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二つめの十字架は、教会の中にあります。
どうぞご遠慮なく、門を抜けて教会を目指してください。

あ、その前に、どうか右手にいらっしゃる「ルルドの聖母」へのご挨拶をお忘れなく。
教会の扉を開いて聖堂に足を踏み入れたあなたを優しく迎え入れてくださるのは、純白のイエス様の十字架です。
つかの間、静謐な空間に身をまかせてみましょう。
聖堂の主点をつかさどるこの十字架は、沈黙の中にも数かぎりない多くの言葉を、あなたに語りかけてくださることでしょう。

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三つめの十字架は、あなたの背後にあります。
そうっと、ふりかえってみてください。
イエス様の十字架に向き合うようにしてかかげられた、色彩ゆたかなステンドグラスにお気づきになりましたか？
幸運にもあなたが、陽の光が南から差し込むころに訪れたならば、まばゆいきらめきの中に両手を合わせた女性の姿が浮かび上がっているはずです。
わたしたちはこの女性のことを、「被昇天のマリア」と呼んでいます。

「被昇天」とは、聖母マリアの霊魂と肉体がともに天に上げられたということを意味しています。

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これが、ここでの秘密の答えです。

もしもあなたが大楠教会を訪れて、三つの十字架をごらんになることがありましたら、このことを思い出してくださると幸いです。